スピードガード

スピードガード

土木工事用 レンタル 販売
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深さ1.5メートル未満対応土砂遮断装置
特許第6431239号

目的用途

生き埋め事故のリスク低減

製品分類

安全対策商品

小規模な溝工事での労働災害を防止

POINT 1

深さ1.5m未満の掘削溝作業に適合

土止め設置義務がない深さ1.5m未満の掘削溝で、土砂崩壊からの作業者の被災防止を目的としています。
POINT 2

スピーディーな安全対策

溝内に吊り下ろすだけで自動的に開いて設置は完了。効率的かつ経済的に作業者の生存空間を確保します。
POINT 3

軽量、小型な設計

掘削溝内でも作業員一人で持ち上げて移動が可能。折り畳みや分解も可能なため、小スペースでの収納や運搬が容易です。

「土止め」ではなく「土砂遮断」という新技術

スピードガードは土止め設置義務がない深さ1.5m未満の掘削溝で、作業者周辺のみを保護し、作業箇所に合わせて掘削溝内を作業者と共に移動可能な製品です。

掘削深さ1.5m未満では土止め支保工設置の計画がされていないケースが多くあり、掘削直後の溝壁は一見自立しているように見えても掘削後に時間差で崩壊し被災することがあります。地盤はコンクリートなどの人工物と違い強度に不確実性が高いため、安定しているように見えても崩壊に備えることが必要です。

スピードガードは溝壁が崩壊しないような措置をする「土止め」ではなく、崩壊した土砂から作業者を守る「土砂遮断」をコンセプトに新たに開発された小型軽量な機材です。

規格

項目
適用溝深さ1.5m未満
適用溝幅0.8m~1.1m
機材延長1.4m
機材高さ1.2m~1.4m
質量18kg
材質Xフレーム:アルミ合金
受圧シート:ポリプロピレン繊維

スピードガードの主な構成は2つの「Xフレーム」とそれらを繋ぐ「梁」、そして「受圧シート」とシンプルです。

Xフレームは交差部分で回転可能に結合されており、Xフレームの側面には高強度な受圧シートが帆を張るように位置します。このシートが崩土を受け止めて内部に生存空間を確保しますので、Xフレームと受圧シートに囲まれた中で作業していれば作業者の被災リスクを大幅に低減することが可能です。

Q&A

Q1.どのような工事で使うのか

A1.深さ1.5m未満の溝工事で使うものです。

崩壊の恐れが無いように見えても「もしも」に備えましょう。なお、崩壊の恐れがある場合は必ず「土止め支保工」を使用してください。

 

Q2.矢板が無くて大丈夫?

A2.大丈夫です。

両側に配置した高強度なシートが崩土をしっかり受け止めます。受圧すると少し内側に膨らみますが生存空間は残るように設計されています。

 

Q3.切梁が無くても大丈夫?

A3.大丈夫です。

理由はX(エックス)形状のフレームにあります。崩土がシートに衝突すると、その反作用でフレームは外側に開こうとするためです。

 

Q4.簡単に使えるの?

A4.非常に簡単です。

使い方は溝内に吊り下ろすだけ。フレームが重力で半自動的に開いて設置は終了です。内部での組み立ては不要でスピーディな設置が可能です。

「土止め先行工法」の考えに準じています。

土砂遮断性能の実験的検証

土止め支保工のように定められた土圧に抵抗するものと異なり、土砂遮断性能は崩土に抵抗するメカニズムと構造的な必要強度の検証が不可欠です。当社では独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所(安衛研)と共同でその効果を研究し数々の実証実験を行っています。

実大実験(安衛研)

崩壊前


崩壊後

実大規模の模型地盤を崩壊させてスピードガードに衝突させる実験です。スピードガードが崩壊土砂を遮断して内部に生存空間を確保しています。また、崩土を受圧した際に受圧シートに生じた張力はXフレームが開くように働き、溝壁を自己補強する効果も確認されました。

このような実験を通じ、Xフレームに生じた曲げモーメントや受圧シートの張力を計測して、構造と強度を最適化しています。

遠心模型実験(安衛研)

遠心模型実験装置


模型実験(1/10サイズ小型模型)

遠心模型実験装置と模型地盤の様子です。遠心模型実験は1/nの地盤模型にn倍の重力を作用させることで実物と同じ応力状態を再現できる手法です。深さ1.5mを基準に異なる深さと幅の溝モデルで崩壊を再現し、地盤内部の変形や溝深さの違いによる土砂遮断の性能を確認しました

 

スピードガードは「独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所」との共同研究・共同開発です。

参考文献

1)玉手聡,堀智仁,菊田亮一,前田英樹(2019) 小規模崩壊に対する被災防止技術の検討,第54回地盤工学研究発表会講演概要集DVD, pp.1951-1952.

2)菊田亮一,玉手聡,堀智仁(2020) 溝崩壊時の被災防止システムに関する実大実験,第55回地盤工学研究発表会講演概要集, 21-12-1-01.

3)堀智仁,玉手聡,菊田亮一(2020) 交差フレーム型溝用土止めシステムの抵抗性能に関する遠心模型実験,令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会講演概要集, Ⅵ-984.

4)菊田亮一,玉手聡,堀智仁(2020) 交差フレーム型溝用土止めシステムの必要強度に関する実験的解析,令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会講演概要集, Ⅵ-985

5)Satoshi Tamate, Tomohito Hori and Ryoichi Kikuta(2022) Design of personal soil guard system for safer trench excavations in shallow depths. Proceedings of the 20th International Conference on Soil Mechanics and Geotechnical Engineering, ISBN 978-0-9946261-4-1, pp. 2267 – 2272. 

6)玉手 聡,堀 智仁,菊田亮一(2024) 小規模な溝崩壊による労働災害防止のための技術的保護方策に関する実証的研究,労働安全衛生研究,Vol. 17 , No. 1 , pp. 318リンク 

 

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