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今回のお問い合わせは、一時的な地下通路を構成するのにあたって土留めをしたいとのことでした。ユーザー様に詳しい話をお伺いすると、道路に隣接している立坑の現場において、作業員の方が直接立坑内に出入りできる地下通路を作りたいとのことでした。当初は鋼矢板打ち込みを検討されていたそうですが、深さが2.5m程度であるため施工性を重視し、簡易土留めで対応できないかとお問い合わせいただきました。
通路として人が通りやすい高さを確保し、かつ強度的に問題のない組み合わせとして、スーパーパネルの連結補助板と基礎コンクリートによる盛替え工法を提案しました。連結補助板は通常のスーパーパネルよりも高い位置に切梁を設置できる部材で、通路上部のスペースが確保できます。また、掘削底面に十分な強度の基礎コンクリートを敷設することで捨て梁とし、たて込み時に設置していた切梁のうち下段を撤去して足元のスペースも確保出来ます。社内で説明資料を手配し、この工法を提案したところ、採用に至りました。
実際の施工時には、スーパーパネルの上に覆工板がかけられた形で地下通路が構成されました。ユーザー様が鋼矢板打ち込みで検討されていたパターンだと、1年半ほどの長期稼働が予測された案件でしたが、スムーズに工事が進んだことで3カ月の稼働となり、工期の短縮にも繋がりました。
工事中、地上にある道路に交通規制をかけることなく作業が進められたことや、工期の短縮につながった点が評価いただけたポイントだったと感じられました。本件成約の秘訣は、ユーザー様の要望を実現できるだけの対応力を備えていることであったと思われます。
